ご挨拶

 一般社団法人 日本気象測器工業会

                      理事長 長谷川 壽一

日増しに暖かくなりましたが、会員の皆様におかれましては、益々ご健勝のこととお慶び申しあげます。

遅くなりましたが、新しい年を迎え、一言ご挨拶申し上げます。

昨年は6月の大阪北部地震、7月の西日本豪雨、9月の北海道胆振( いぶり) 東部地震、更には平年より多い29 個の台風で特に21 号は関西空港の大規模浸水をもたらすなど多くの自然災害が起こる日本列島でした。また加えてこの冬は雨が少なく非常に乾燥しておりインフルエンザも大流行し、また花粉も例年に比べ大変多くなるとの予報です。この状況からも気象・防災そして環境に関わる気象・水門業務の必要性は高く、改めて気象庁も我々工業会も観測・予報など社会に大きく貢献する業務と云えます。

一方、経済状況は2012 年12 月から始まった景気拡大が19 年1月で74 カ月となり、戦後最長になる状況ですが、米中の貿易戦争の影響でスーパーサイクルと云われた半導体が減速を始め、イギリスのEU 離脱の問題、また5月の改元、7月の参議院選挙、更には10月の消費増税など景気の先行きも不透明で、また多くのイベントや変革が行われる年となります。明るいニュースでは内閣府の2019 年度予算案のうち科学技術関係予算が2018 年比10.4%増の4兆2377 億円の過去最大の総額と増額になったとの事で果たして工業会にどれだけその恩恵が巡るのか期待される処です。

気象測器工業会では第10 期の事業計画として、気象庁・気象学会や他の諸団体との情報交換をより積極的に行い、気象災害委員会等の活動も積極的に行う予定です。また一昨年より活動しております気象ビジネスコンソーシアムには引き続き参画して参ります。その他、気象測器の国際標準化への対応の推進として国際技術委員会にてISO TC146 、TC180 の国内審議団体として活動を続けて参ります。

加えて引き続き本年6月に開催されるMeteorological Technology World EXPO 及びTech 2019 にも会員企業が参加し、国際化を進める活動を行って参ります。当工業会としましては気象庁と連携を深めさせて頂くとともに、国内外に活躍できるよう会員の皆様と共に活動を増やし、また中小企業が多い業界がより新しい技術に取り組み、社会の変化に沿えるよう努めて参ります。

最後になりますが、皆様と共に変革にも慌てず慎重に一年を過ごしていき、良い年となるよう、また皆様のご健勝とご多幸を心よりお祈り申しあげます。